2021年のテーマは「ICの協働改革」 Independent Contructor から Inspiration & Collaboration へ

こんにちは。IC協会の小林です。
年明けの挨拶にしては、だいぶ遅くなってしまいましたが、今年もIC協会をよろしくお願いいたします。IC協会の2021年は、IC同士のコラボレーションをより活発にする企画を、会員のみなさんとつくっていきたいと考えています。ちょっとでも気になる企画がありましたら参加いただけるとうれしいです。

2020年は誰にとっても忘れられない年になりました。厳しくもあり挑戦の年でもありました。印象的だったのが、IC協会の会員の想像以上の「タフさ」でした。おそらく、会社に勤めて多くの人は、ひとり起業家はさぞかしビジネスが厳しかったのではないかと想像しているでしょう。実際そのとおりです。売り上げが大きく下がったり、プロジェクトが延期されたりとなんらかの影響は誰もが受けています。でもひとりだからこそ、固定費があまりかからない、もしくは下げやすい。柔軟にビジネスをピボットさせやすい。社員を抱えていたら難しかったけれど、自分だけならなんとでもなるとICは語ります。また、先読み力のあるICは、オリンピック後の不況を見越して準備しており、2019年よりも売り上げを伸ばしています。そもそも景気の影響を受けないビジネスモデルを確立しているICもいます。

インディペンデント・コントラクター協会は、いま100名を超えるひとり起業家が集まっています。ICの多くは、勤めていた企業でつちかった専門性をもとに独立し、サービスを自らつくり、大企業を中心にコンサルティングや業務改善、人材育成などをサポートしています。分野も多様で、人事・採用、事業開発、製品開発、マーケティングといった機能に特化している人や、アパレルなど専門とする業界で活躍している人もいます。

「Independent(独立)」はICにとって大切なキーワードです。この独立や、自主・自立は一人では成立しません。困った時に頼れる同業者や自分の専門外のプロがいる、もしくは大きな仕事に誘える仲間がいるからこそ、ICとしてのビジネスが広がり、ビジネスが継続していきます。

10数年、IC協会は毎月セミナーを開催することで、新たな知識を得る場をつくるとともに、終了後の交流会で会員同志のつながりを深めてきました。2020年は新型コロナの流行により、IC同士の対面の交流が難しくなり、セミナーをオンラインに切り替えました。全国から参加できるため情報を得る場としては広がりましたが、リアルな場がないという点ではIC同士が新たなつながりを広げたり、信頼を深めるには少し機能として足りない状況が続いています。

だからこそ、2021年、IC協会は「ICの協働改革」をテーマに掲げました。それを実現するカタチを、改めて理事のメンバーで再考しました。

IC協会には、驚くほどスキルや知見のある人がいます。そんな人がいるということが、協会の中あまり知られなくなっています。そこで、IC協会という集まりの価値を最大限にいかすために、ICならではの知見を集め、共有し、協創が生まれる場として、6つの研究会活動をスタートすることにしました。

背景として、ICの困りごとあるあるを考えてみたいと思います。

■うっかりすると情報や働く環境が時代遅れになる

企業に勤めていた時には、当たり前のように業界の最新情報が入り、PCやコミュニケーションツールは提供されていました。ICになると誰かが何かを提供してくれるということはなくなります。自分で、最新のIT環境、業界動向といったものを、取りに行かないと、遅れをとってしまいます。

■なんでも自分でやらないといけない、けれどもできるわけがない

本当は得意な仕事だけをしていたいIC。でも起業すると、解決策やサービスを考えたり、それを実行だけでなく、経理、営業など全て自分でなんとかしないといけません。どうしても苦手な分野はあります。そこを補完する、または相談するパートナーとして、会員同士がサービスを提供しあうことがもっとあってもよいのではないかと思います。

■話し相手が欲しくなる

一人なので、ともすると家で黙々と仕事をして、会話をしないで終わるということもあります。「持続化給付金申請した?」「手続き簡単でしたね」など、会社勤めの友人とはできないIC同士ならではの話題を話したり、思いついたビジネスアイデアの壁打ちができる場にもIC協会はなっていけるはずです。

■地雷がわからない

起業ををする多くのICは、最初は右も左もわかりません。何をしたらビジネス的にリスクが高いのか、どんな備えをしておけばよいのか。成功事例も大事ですが、ベテランICならではの失敗や挫折、それをどうやって乗り越えたかを共有するのも、コミュニティとしてIC協会の重要な役割かもしれません。

■営業が苦手

仕事は丁寧で評価は高いけど、営業は苦手、もしくは得意ではないというICも少なくありません。単に対面での売り込みが得意、だけではなく、時代を先読みしたサービス設計、問い合わせたくなる情報発信、ファンを増やすブランディングをどのようにしかけていくのか。コミュニケーションにたけたICに学ぶ部分は多くあります。

ベテランICのノウハウをすぐに真似するのは難しい、というかほぼ不可能です。でも経験や実績を聞くと刺激になり、感性を磨くことができます。引き出しにしまっておけば、いつか自分ができる形で使うことができるでしょう。

そこでIC協会では、6つの研究会をたちあげます。

1 マーケティング研究会
2 ビジネスモデル研究会
3 顧客開拓・プレゼン研究会
4 コンテンツ制作・デリバリー研究会
5 コミュニティビジネス研究会
6 資産形成・運用研究会

マーケティング研究会では、販促というよりももっと広い意味でのマーケティングについてとりあげます。先読み力のあるICとともに、世の中の動きをとらえて、求められているものは何か、そこに自分が提供できるものを考えます。

その上で、ビジネスモデル研究会で、各ICのビジネスを共有、検証したり、自分のサービス案の壁打ちをしていきます。本質を突くベテランICからの一言が、ビジネス設計をする上で役立っていくでしょう。

顧客開拓・プレゼン研究会では、設計したサービスを売るためにはどうしたらよいか。売れないものはないというBtoB営業に強いICや、外資系企業で数々の大型案件を受注してきた提案書作成のプロとともに、「売る」ためのノウハウを共有します。

コンテンツ デリバリー研究会では、サービスをどのような形でコンテンツに落とし込み、提供するかを、ビジネスパーソン向けの学びのトレーナーとともに考えていきます。

コミュニティビジネス研究会では、直接的に、もしくは即座にビジネスへ影響を与えるわけではありませんが、ひとりのICだからこそ貴重な「仲間」を作り続ける機能になります。仕事だけでなく人生も豊かにするのがコミュニティです。主催で運営するコミュニティの価値を共有するとともに、それを自分でつくるにはどうしたらよいか考えます。

老後の補償のないIC。資産形成・運用研究会では保険のプロや、資産形成に成功したICから、将来に備えた資産形成を考えます。

各研究会は、その分野に長けた会員が主役で語り、理事二人がサポートしていく体勢を取る予定です。

従来の、ゲストを招いたセミナーも引き続き開催しますが、そのボリュームは落とします。むしろ、ICの知見を共有する機会を増やし、だれが何をやっているのか知る機会を増やします。案件で必要があった時に、あの人なら頼めるかもしれない、といった関係づくりをしていければと思います。IC同士で仕事をすることで、刺激しあい、進化していく。
Independent contractor(独立請負業者 )がInspiration & Collaborationする場をつくっていければと思います。

多くのICの方の参加をお待ちしてます。

小林利恵子