タクシーのカーナビは古くて使いにくい?元運転手がGoogleマップと比較!

タクシー運転手の仕事を始めるとき、東京の道路を覚えられるのか不安になる方も多いと思います。

「カーナビがあるから大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが、私がタクシー運転手をしていた頃は、そう簡単な話でもありませんでした。

私は2012〜2015年頃、東京都内のタクシー会社「グリーンキャブ」で働いていました。

当時の車両にもカーナビは付いていましたが、地図の更新が十分ではなく、新しくできた道路や高速道路が載っていないことがあったんです。

そのため、私は知らない場所に向かうとき、iPadに表示したGoogleマップを参考にすることもありました。

今回は、当時実際に使っていたカーナビの写真と記録をもとに、どんなところが使いにくかったのか、Googleマップとどう使い分けていたのかを紹介します。

また、タクシー運転手は1日に何回くらいカーナビを使うのか、初心者はどうすればよいのかについてもお話しします。

※この記事は2012〜2015年頃の個人的な勤務経験をもとにしています。現在のグリーンキャブや他のタクシー会社のカーナビの更新状況を示すものではありません。

当時のタクシーのカーナビは地図が古くて使いにくかった

まずは、私が実際に乗務していたタクシーのカーナビをご覧ください。

元タクシー運転手が当時使用していた車載カーナビの画面と操作ボタン

写真は、当時のタクシー車内に取り付けられていたカーナビです。

画面には東京の道路や地名が表示されていて、目的地を設定すればルート案内もしてくれました。

ただ、私が使っていたカーナビには一つ大きな不満がありました。

それは、地図の情報が古かったことです。

当時の記録にも、私が入社してからカーナビのソフトが更新されていないと感じていたことが残っています。

もちろん、すべてのタクシー会社が同じ状況だったわけではありません。

あくまで私が当時使っていた車両の話ですが、新しい道路が地図に載っていないと、知らない場所へ行くときに困ることがありました。

新しくできた高速道路が表示されないこともあった

特に困ったのが、新しい高速道路を利用するときです。

当時の記録では、首都高速中央環状線の山手トンネルについて不満を書いていました。

私が使っていたカーナビには、当時開通していた区間の一部が反映されていなかったんです。

例えば、渋谷方面から埼玉県の大宮方面へ向かう場合、新しくできた道路を使えば便利な場面があります。

ところが、カーナビの地図が古いと、その道路を使ったルートが表示されません。

その結果、実際にはもっと便利なルートがあるのに、遠回りする案内が出てしまうこともありました。

タクシーはお客さんを乗せて走る仕事です。

ルートによって所要時間や料金が変わることもあるので、これは運転手として気になる部分でした。

ただし、現在は当時より道路網が変わっていますし、今回の話は当時の車載ナビの地図情報についての体験です。

私はiPadでGoogleマップを使っていた

そこで、私が当時利用していたのがGoogleマップです。

私はiPadを持っていたので、知らない場所へのルートを調べるときに使っていました。

iPadは、運転席のハンドル右側にあるエアコンの送風口付近に取り付けていました。

車載カーナビに目的地がうまく表示されない場合や、道路情報が古いと感じた場合には、Googleマップでルートを確認していたんです。

当時は、Googleマップの方が新しい道路や建物の情報を確認しやすいと感じていました。

もちろん、Googleマップも常に完全に正しいわけではありません。

それでも、車載カーナビの情報だけに頼るより、選択肢が増えるのは助かりました。

なお、当時はiPadをそのように使用していましたが、現在同じように設置する場合は、視界や車両操作の妨げにならないこと、確実に固定できること、会社のルールに適合していることを確認する必要があります。

また、走行中に画面を注視したり、端末を操作したりすることは危険です。目的地の入力やルート変更は、安全な場所に停車してから行うことが大切です。

同じ場所でも車載カーナビとGoogleマップで表示が違った

当時の記録には、車載カーナビとGoogleマップを比較した画面も残っていました。

比較していたのは、東京都港区の青山学院大学付近です。

車載カーナビの画面とGoogleマップの画面を見比べると、道路の表示や地図情報の細かさに違いがあることが分かりました。

当時のGoogleマップで表示した青山学院大学付近の道路地図

出典:Googleマップ(青山学院大学周辺)

※画像は当時保存したGoogleマップの画面です。リンク先は現在の地図を表示します。

私が特に便利だと感じていたのは、Googleマップで新しい道路や施設の情報を確認しやすかったことです。

タクシーの場合、主要な駅やホテル、病院、商業施設など、いろいろな場所に行くことがあります。

知らない施設を指定されたときに、地図で場所を確認できるのはありがたかったですね。

一方、当時の車載カーナビにも便利な部分がありました。

それは、タクシーの無線システムと連動していたことです。

車載カーナビは無線配車との連動が便利だった

私が勤務していた頃のカーナビは、単に道案内をするだけの機械ではありませんでした。

タクシーの無線システムと連動していて、カーナビの画面に配車に関する情報が表示される仕組みでした。

そのため、無線による仕事の指示や行き先などを確認するときには便利でした。

私自身、道路案内については不満がありましたが、無線との連動については使いやすいと感じていました。

つまり、当時の車載カーナビは、道路案内だけで評価できるものではなかったんです。

タクシー専用の業務機器としての役割もありました。

現在は配車アプリや業務端末などの仕組みも変わっているため、同じ機能がどの機器に搭載されているかは会社や車両によって異なります。

タクシー運転手は1日に何回カーナビを使う?

ここで、タクシー運転手がどれくらいカーナビを使うのかについても紹介します。

初心者の頃は、目的地までの道が分からず、カーナビに頼りたくなることも多いと思います。

でも、ある程度経験を積むと、少しずつ状況が変わってきます。

私が働いていた頃は、タクシー運転手歴が1年くらいになると、東京都心の主要な駅や施設などは、カーナビを設定しなくても出発できる人が多かった印象です。

毎日同じ東京の道路を走っているので、自然と道を覚えていくんですよね。

もちろん、東京のすべての道路を覚えられるわけではありません。

それでも、よく行く駅やホテル、病院、繁華街などは、だんだん頭に入ってきます。

私自身も経験を積んでからは、カーナビを使う機会が減っていきました。

1日の営業で、ルート案内としてカーナビを使うのは数回程度という日もありました。

これは私の当時の経験であり、すべての運転手に当てはまる数字ではありません。

お客さんから住所を指定されたときに使うことが多かった

経験を積んだ後でも、カーナビが必要になる場面はあります。

例えば、お客さんから「この住所までお願いします」と言われた場合です。

住所だけでは場所が分からないこともあります。

そんなときは、お客さんに「カーナビで場所を確認してもよろしいですか?」と一言断ってから、目的地を入力することがありました。

また、普段あまり行かない地域や、初めて聞く施設を指定されたときにも使っていました。

分からないのに知っているふりをして走り出すより、きちんと確認した方が安心です。

お客さんによっては希望するルートがあるので、道順について確認することも大切でした。

初心者ドライバーはGoogleマップを使ってもよい?

これからタクシー運転手になる方の中には、「東京の地理を覚えられるだろうか」と不安に感じている方もいると思います。

私も、最初から東京の道路を全部知っていたわけではありません。

知らない場所に行くときは、カーナビや地図を使いながら少しずつ覚えていきました。

現在はスマートフォンの地図アプリも進化していて、Googleマップなどで音声案内を利用できます。

私も現在、Uber Eatsなどの配達でスマートフォンの地図を利用することがありますが、以前より道案内が分かりやすくなったと感じています。

そのため、もし勤務先の車載カーナビの地図が古く、会社のルールでスマートフォンの地図アプリの使用が認められているのであれば、補助的に利用する方法もあると思います。

ただし、タクシーはお客さんを乗せて走る仕事です。

Googleマップの案内が必ずしもタクシーに適したルートとは限りませんし、お客さんが希望する道順と異なることもあります。

また、走行中にスマートフォンを手に持って操作したり、画面を注視したりすることは避けなければなりません。

目的地の設定は停車中に行い、走行中は安全確認を最優先にする必要があります。

地理に不安がある新人ほど事前確認が大切

私の経験では、初心者の頃ほど、出発前の確認が大切だと思います。

お客さんの目的地が分からなければ、無理に走り出す必要はありません。

安全な場所で停車した状態で地図を確認し、必要ならお客さんに希望するルートを尋ねる方がよいと思います。

また、営業が終わってから知らなかった場所を地図で復習することもおすすめです。

私は当時、営業所で印刷した自動日報を持ち帰って、知らなかった地名や道路を確認することもありました。

【関連記事】:「タクシーの自動日報とは?元運転手が売上・走行記録の見方と活用方法を紹介!」

こうした復習を繰り返していくと、カーナビを使わなくても分かる場所が少しずつ増えていきます。

車載カーナビとGoogleマップの違いを比較

私が当時感じていた違いを整理すると、次のようになります。

比較項目 当時の車載カーナビ Googleマップ
地図の新しさ 私の使用車両では更新が遅れていた 比較的新しい情報を確認しやすかった
新しい道路 未掲載の道路があった 確認できる場合があった
目的地検索 古い施設情報が気になることがあった 施設や住所を検索しやすかった
無線配車との連動 対応していた 通常の地図アプリとしては非対応
使用時の注意 地図更新状況とルート確認が必要 会社の使用ルール・安全な設置・操作方法の確認が必要

※この表は当時の私の使用環境を比較したものです。現在の車載カーナビ全般とGoogleマップの性能を評価したものではありません。

車載カーナビにも、無線配車との連動など、タクシー専用機器ならではの利点がありました。

一方で、地図が古いと道路案内では不便を感じることがありました。

どちらか一方だけを信じるのではなく、道路標識や交通規制、お客さんの希望なども踏まえてルートを判断することが大切だと思います。

タクシーのカーナビについてよくある疑問

タクシー運転手はカーナビがないと仕事ができませんか?

私が働いていた頃は、経験を積むと主要な駅や施設までカーナビを設定せずに走ることが多くなりました。

ただし、知らない場所への移動や住所の確認などでは、カーナビが役立ちます。

新人でもGoogleマップを使ってよいですか?

勤務先の規則や使用する端末、設置方法によります。

使用が認められている場合でも、目的地の入力や画面操作は安全な場所に停車してから行い、走行中の画面注視は避ける必要があります。

車載カーナビの地図は現在も古いのですか?

この記事で紹介しているのは、私が2012〜2015年頃に使っていた車両の話です。

現在のグリーンキャブや他社のカーナビが古いという意味ではありません。更新状況は会社や車両によって異なります。

カーナビの案内とお客さんの希望ルートが違ったら?

安全で合法なルートであることを前提に、お客さんの希望を確認することが大切です。

私も知らない場所へ向かう場合には、カーナビで確認してよいかお客さんに尋ねることがありました。

まとめ|カーナビは便利だけれど地理を覚えることも大切

今回は、私がタクシー運転手として働いていた頃のカーナビについて紹介しました。

当時の車載カーナビは、地図の更新が十分ではなく、新しい道路や高速道路が表示されないことがありました。

そのため、私は知らない場所に向かうとき、iPadでGoogleマップを確認することもありました。

一方で、車載カーナビには無線配車との連動という便利な機能もありました。

また、タクシー運転手として経験を積むにつれて、主要な駅や施設までカーナビなしで行けるようになり、ルート案内を使う回数も減っていきました。

これからタクシー運転手を目指す方は、最初からすべての道を覚えようとする必要はないと思います。

地図やナビを適切に活用しながら、営業でよく使う道路を少しずつ覚えていくことが大切です。

そして、どんなナビを使う場合でも、お客さんの希望を確認し、安全運転を最優先にしてほしいと思います。

※この記事は2012〜2015年頃の個人的な勤務経験と当時の記録に基づいています。現在の勤務先企業の機器・地図更新状況・運用ルールを示すものではありません。当サイトはグリーンキャブの公式サイトではありません。

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